道徳律

Code of Ethics

職業人としての実践道徳の指針を示した11ヶ条からなる律文である。1915年(大正4年)国際大会で採択した。しかし、全世界を通じ、その有用性に意見一致せず、1927年理事会は改訂を、1928年理事会は綱領の方を重んずべしと、1951年理事会は頒布はするものの、手続要覧に掲載中止、1977年規定審議会は刊行と頒布に努めるべしとしたが、改訂の決定はしなかった。1978年理事会は現時世に合うように改訂することは無駄とし、1980年規定審議会で道徳律に関するRI細則第16条は削除された。

すでに歴史的なものとなったが、ここにロータリーの足跡として掲載する。

ロータリー道徳律11ヶ条

  1. わが職業は価値あるものであり世に奉仕する絶好の機会が与えられていると考えるべきこと
  2. わが身を修め、わが能率を向上し、わが奉仕を拡大すべきこと。そうすることにより、最もよく奉仕するものが最も多く報いられるというロータリーの基本原則に対して忠実なることを立証すべきこと
  3. われは実業人であり成功の野心を抱いていることを認める。同時に道徳を重んじる人間であり、最高の正義と道徳に基づかない成功を欲するものではないと自覚すべきこと
  4. わが商品、わがサービス、わが創意工夫を、利益を目的として他と交換するのは合法にして道徳に基づくとの信念を持つべきこと。ただし、全ての当事者がこの交換によって利益を受けることを前提とすべきこと
  5. わが職業の標準を向上されるため最善の努力をし、その結果わが業務の進め方は賢明にして利益をもたらし、この実例にならえば幸福への道が開かれることを同業の者に悟らしむるよう実践すべきこと
  6. わが競争者と同等ないしそれ以上の完璧なサービスをなし得るような方法をもって業務を運営すべきこと。もし疑わしい際には、厳格な意味の責任義務を越えて一層のサービスを行うべきこと
  7. 専門家あるいは実業人の最大の資産のひとつはその友人であることを理解すべきこと。そして、友情を通じて得られたものこそ妥当なものであることを理解すべきこと
  8. 本当の友人は互いに強要するものではなく、利益のためにみだりに友人の信頼を用いることはロータリーの精神に一致せず道徳律を汚すものである
  9. 他の人が行わないような不正な方法によって機会を利用して得た成功は合法的でもなく道徳にも反する。また道徳的に疑わしいため他の人の採らない機会に乗じて得る成功などは欲しないこと
  10. われは一般の人以上にロータリアンたる友人を拘束することはしない。ロータリーの原則は競争ではなく協力であるからである。党派心はロータリーのごとき制度においてはあってはならない。人格はロータリー内に限られるものではなく、広く人類一般に深く根ざすものであることを確認し、全ての人や社会制度をこの高遠な理想に向かわせるためにロータリーは存在する
  11. 最後に「全ての人にせられんと思うことは、人にもその通りにせよ」という黄金律の普遍性を信じ、地上の天然資源に対して全ての人に均等な機会を与えられてこそ人類社会は最良の状態になるということを主張するものである

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